
そんなに大きくない
ビジネスコミュニティーに
ゲストとして参加したことがあった。
規模としてはコンパクトで
人数も限られている。
だからこそ距離感が近く
濃い関係性を築けるのが売りなのだろう。
ただ、実際に参加してみて感じたのは
そのコミュニティーへの
“入会してほしい圧”
が、想像以上に強かったということ。
もちろん、コミュニティーを運営している以上
新しいメンバーを増やしたい気持ちはよく分かる。
むしろ自然なことだと思う。
ただ、その“想い”が強すぎて
圧
として伝わってしまっている状態だった。
説明の端々に
「ぜひ入ってください」
というニュアンスがにじみ
会話の流れも
気づけば入会の話に戻ってくる。
その空気感の中で、ふと思った。
「これ、逆に入会する人を逃してない?」
本来なら興味を持つ人も
この圧によって一歩引いてしまう。
そんな構造になっているように感じた。
さらに、そこで初めてお会いした方から
こんな言葉もあった。
この会は少人数ですが
アットホームな感じが良いんですよ〜
この“アットホーム”という言葉。
本当によく聞く。
一見、温かくて良い雰囲気に聞こえるが、
少し視点を変えると
違った意味も見えてくる。
つまり、
溶け込めたら楽しいけど
溶け込めなかったら居づらい
ということでもある。
内側の人間にとっては心地いい。
でも外から来た人にとっては
ハードルになる可能性がある。
“仲が良い”と“閉じている”
は紙一重だ。
これはコミュニティーに限らず
よくある「アットホームな職場」
という表現にも通じる。
正直、僕からすると
マイナスプロモーション
にすら見えることがある。
人間関係が濃いことが前提で
そこに適応できるかどうかを
暗に問われているような
印象を受けるからだ。
もちろんそれが合う人もいる。
そういう環境を求めている人にとっては
魅力的だろう。
ただ、誰にでもフィットする言葉ではない。
結局、そのコミュニティーに
入ることはなかった。
無理に合わせる必要もないし
違和感を覚えた時点で
それが答えだと思っている。
とはいえ、すべてが無駄だったわけではない。
今でも、そこで知り合った方のうち
1名とは繋がっている。
むしろその1人と出会えただけでも
十分価値があったと感じている。
コミュニティーに入ることだけが
正解ではない。
その場での出会いや
関係性の一部だけを持ち帰るのも
立派な選択だと思う。
だから結果としては、全然オッケー。
改めて
“売り方”や“見せ方”ひとつで
人の感じ方は大きく変わる。
そして、合う・合わないを
見極めることもまた
大事な力だと感じた出来事だった。
